アイロン温度の誤解
ヘアクリニック髪風船 :内野
あなたはスタイリングアイロン使っていますか?温度設定は何度ぐらいが良いのでしょうね?髪が傷みそうですが、どうなんでしょう?髪風船の記事でも60~70度と書いている箇所もあれば、150度位を推奨した個所もありますよね。よく分からないですよね?
という事で、今日はアイロンの温度について考えてみましょう。
まず詳しく解説する前に、お客様の質問から見てみましょう。
>先日美容院でアイロンをしてもらったところ、癖毛がきれいにツルツルツヤツヤになりました。180℃で設定してると言ってましたが。髪の状態にもよるのでしょうが継続的に行うには100℃以下?にしないとボロボロになってしまうのですよね?
先生のところのアイロンの購入を考えています。夜、軽くブローして朝アイロンをしようと考えています。
乾いた髪にアイロンだと思いますが、傷まないように使う剤をアドバイスをお願いします。
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という質問ですが、
まず理解していただきたい事は、ビビリ毛などの修正。 または補修剤の定着のために。 そしてスタイリングのため。と考え方が違います。また状況での温度も違います。
ハッキリ違うのは濡れている髪に使う(トリートメント促進など)この場合は60度設定でないと髪はタンパク変性を起こします。
それとビビリ修正など極端に髪が弱っている状態で、スタイリングと言うよりビビリ修正が目的の場合は100度以下です。
そして今言われているスタイリングの場合は乾かした状態で130度以上でないとスタイリングが効きません。この温度は髪のしなやかさを出せるケアをしていたら150度で問題なく綺麗になります。180度は美容師などアイロンに慣れていてスムーズなアイロン操作をすれば180度でも行けますし綺麗になりますが、慣れていない方が毎日使うと、この温度では髪に負担もかかってきます。
大事な事は130度〜150度で綺麗になるよう髪のしなやかさ、保護を事前にしておく事です。
具体的には、
朝からでも1回必ずCMCプロを霧吹きして湿す、ひどく乾燥しているようならほんの少量のリードオイルKを馴染ませる、それから一旦ブローして乾かす。こうする事で髪にしなやかさが出ます。その後、仕上げでアイロンを使う。こうすると130度~150度で綺麗になります。このようなひと手間が大事です。
もし直接乾いた状態でアイロン使うようならリードオイルKをほんの少量薄く延ばすように馴染ませてください(付けすぎないように)それからのアイロンです。ここで注意はオイルでも付けすぎると濡れ感が出て湯気が出たりします。ほんわか出る程度はかまいませんが、明らかにボワ~とした湯気が出るようならオイルの付けすぎです。少量薄くがコツです。
復習します。
●髪が濡れている時は60度程度からタンパク変性が起きやすくなります(当然髪の状態でも違います)よってトリートメント保温促進のような使い方は50~60度が限界。
●通常のスタイリングは、髪のしなやかさが出るような保護ケアをして使うと150度でもきれいになります。(傷みにくい)
●ビビリ毛などの毛髪変形の補修スタイリングは100度が限界です。できれば70度くらいで(ビビリ補修とスタイリングは別に考えましょう。
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