毛先がパサつく人が見落としている“たった一つの視点”
From:内野
サロンオフィスより、、、
最近、私の住んでいるマンションでちょっとした出来事がありました。
駐車場のコンクリート床がひび割れてきたため、
マンションの役員会で「床の補修工事をしよう」という話になり、業者に依頼して修繕されました。
すると──
「おお、きれいになったじゃないか!」と、思わず感動するほどの仕上がりに。
ところが数ヶ月後、車の出入りが激しい箇所からまた微細なヒビが…。
ピカピカの部分はそのままでも、傷みやすい場所だけ再度メンテナンスが必要になったのです。
■髪もこれと、まったく同じです。
毎日ヘアケアを続けていて、根元やダメージが少ない部分はどんどん綺麗になります。
ツヤも出て、手触りもサラサラ。
でも──
毛先だけ、どうしてもパサつく…
トリートメントしても、感触が上がらない…
そんなお悩み、ありませんか?
特に、繰り返しカラーや縮毛矯正・パーマをしている方は、
毛先だけが“別人のように傷んでいる”状態になりがちです。
■部分補修=“ダメージ集中ゾーン”に絞ったケア
たとえば、美しく磨かれたビルの床は雨の日に滑るほどツルツル。
でも舗装が悪い歩道では、どんなに磨いてもツヤなんて出ませんよね。
髪も同じです。
内部がスカスカで、キューティクルがめくれてしまった状態では、
どんなに丁寧にケアしても、健康な髪と同じ仕上がりにはなりません。
■“毛先バサバサ”の理由はコレ!
傷みが少ない根元付近の髪は「疎水性」。
つまり、水をはじき、トリートメントがしっかりなじみやすい髪なんです。
乾きも早く、仕上がりもしっとりツヤツヤ。
一方、毛先など傷みが進んだ部分は「親水性」。
水を吸い込みやすく、トリートメント成分は弾かれがち。
乾かすのにも時間がかかり、ベタつくかバサつくか、どちらかになりがちです。
■その差を埋めるカギは「疎水化」
傷んだ毛先にもしっかりトリートメントを届けるためには、
まずは髪を“疎水化”してあげることが重要です。
疎水化とは、ダメージを受けて水分バランスが崩れた髪に、
トリートメントが浸透しやすくなる状態をつくること。
この一手間で、毛先のツヤや手触りが劇的に変わります。