黒く染めた髪を明るくしたい
脱染と脱色の違い
脱染剤→ヘアカラー剤に使われている人口色素(パラフェニレンジアミン等)を分解除去する物
脱色剤(ブリーチ、漂白)→髪のメラニン色素を分解するもの
美容師ですら、その使い分けをしていないのが現状です。もちろん言葉の意味は理解しているでしょうが薬剤的な使い分けはしていないのが現状。
一般的な美容室では、通常のブリーチ剤より強い脱色脱染剤と称する剤で脱染しているという事です。脱染は出来ます、しかしそれ以上にブリーチ(髪のメラニン色素の破壊)もしているという事ですね。そんな違いをしっかり理解しないと、脱染できずに脱色だけが進む、取り返しのつかない事にもなります。明るく染める事、脱色する事、脱染する事、何が違うの???
そんな疑問質問にお答えしましょう。(Q&A)
脱色、脱染剤の種類
●脱色剤→ブリーチ剤
●一般的な脱染剤(アルカリ配合)→脱染剤+ハイブリーチ剤
●酸性脱染剤(アシッドカラーオフ)当店扱い→脱染剤
このように分かれていますが。
質問
白髪染めで真っ黒になってしまい、市販のブリーチ剤でも色が抜けずに困っています。アシットカラーオフで自宅でも上手くできるものでしょうか?
回答
酸性脱染剤(アシッドカラーオフ)で問題なく抜けます。自分でも出来ます。ちなみにブリーチ剤は髪自体のメラニン色素を金髪にしているだけで、ヘアカラー色素には反応しません。
質問:
傷みにくいブリーチのようなものという解釈で良いのでしょうか??
回答
ブリーチ(脱色剤)とは髪が持っているメラニン色素を分解して髪を明るくするものです。
アシッドカラーオフは(脱染剤)で人工的に染めた色素(ジアミン色素など)を取るものです。
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明るくする事の意味合い、脱色と脱染は、作用する【対象が違う】など、しっかり理解する事が大事ですね。
※対象が違う: 髪が持つ黒いメラニン色素と カラー剤に使われている黒い人工色素(ジアミン系色素)
明るく染める事、脱色する事、脱染する事、何が違うの???
次に行きますよ。付いて来てくださいね、これからが大事です・・・
具体的な質問
※以下読むにあたって、白髪染めでも、一般カラー剤は 色素が着くと同時に、脱色が起きて明るさも出していると理解してください。
>白髪染めで茶髪にしていた場合、脱染すれば元の白髪の髪色に近くなるから明るくなる...という理解で宜しいでしょうか??
回答:
ブリーチされていて本来の白黒の髪ではないです。(白髪染で茶髪(ブリーチ)にしているという事)白髪に戻るのではなく明るいカラーで染めている状況になります。
※一般的な白髪染(ヘアカラー)はブリーチ剤の中に黒い色素を入れた物です。
>黒髪をカラー剤で茶髪にしていた場合、カラー剤が脱染されて元の髪色...つまり黒に近くなるから、明るくなる訳では無いということでしょうか??
回答:
(茶髪にした場合、元の髪色...つまり黒)黒髪は、もう存在しません。ブリーチされて茶髪になっています。
色素をくっつけるだけの剤も多くあります。
ヘアマニュキア、ヘナ、カラートリートメントなど沢山あります。これらは一切明るさを出す事はできません。(上記の質問、茶髪にしていた場合)これは色をくっ付けるだけのカラー剤ではありません。必ず脱色(ブリーチ)が効いている普通のヘアカラーです。
黒髪に 黄色をくっ付けても黒です。←左の黄色の文字も黒にしか見えないでしょう。
でもブリーチするとは・・・黄色→黄色になる事なんです。
よくある会話:
質問者:明るめの白髪染したら、明るくなりすぎました。なぜ?
回答者:それはブリーチが効きすぎています。
質問者:いえ、私はブリーチしていません。
回答者:いやいや、白髪染はブリーチ剤に色素を入れた物なんですよ。
質問者:では、どうしたら良いのでしょう?
回答者:ブリーチが起きにくい白髪染を使えば良いのですが、ここでは長くなるので他のコーナーで解説します。
ヘアカラーは技術ではなく理論
現実的に セルフカラーは必要でしょう。だからこそ理論はしっかり理解してください。理論だけならプロも素人も関係ありません。
いかがですか?これであなたもプロ並みの知識を得ました。美容師の上手下手さも見えてきます。予防策も理解できます。
P.S.
ここで実際の人体実験と行きましょう。具体的なやり方が分かります
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