続、ヘアカラー、傷みの原因は・・・,2

ヘアークリニック髪風船:内野

前回の記事でおしゃれ染めVS,白髪染、髪が傷みやすくなるのはどちら?みたいな話をしました?

読んでいただいた方から質問いただきました。

「内容は理解できました、対処として≪不必要なブリーチをしない事≫これに尽きますという事ですが、実際はどんな事を注意すれば良いのでしょうか?」

そうですね、なかなか1記事ですべてを話す事は難しく不完全燃焼な気分です。そこで今回は、もう少し具体的に書いてみましょう。

傷みの根源は、ブリーチにあり。 

髪を明るくする、
明るいヘアカラーをする
明るめの白髪染をする、(明るくなくても)、、

色んな状況があるでしょうが、

髪を明るくする行為には必ずブリーチが必要。

上記でも黒く色を入れるだけなら、全くブリーチを起こさないカラーバター、カラートリートメント、へナ、マニュキアなど傷まないカラー剤は多くあります。でもその全てが、明るさは望めないという事、ただ色を入れるだけ。 髪を明るくするというのは、すべてブリーチの仕事なんです。たとえ白髪染めでも、黒染めでも、過酸化水素水の2液が使われているアルカリヘアカラー剤は全てブリーチ剤と同じです。

ここをしっかり認識してください。そして、髪の中でブリーチが起きているという状況がダメージに直結していきます。

 

で最初の話に戻りますが、髪の傷みを少なくする事は、≪不必要なブリーチをしない事≫ここに戻ります。

どうすれば不必要なブリーチを起こさないようにできるか?

ブリーチの理論は、薬剤の中のアルカリと、2液の過酸化水素水濃度で決まります。これらを調整すれば良いのです。単純に言えば薄めれば弱くなります。

 

●アルカリはアルカリ度数と言ってアルカリの量を減らす、
●過酸化水素水は通常6%濃度です。これも薄めれば良いのです。

それに特に市販の製品はより染まりやすくするため、アルカリ濃度を高めに設定しているものが多いのです。でも単純に水、トリートメント剤を混ぜて薄めれば良いという事ではないでしょう。白髪染に限って言えば、薄めすぎるとその中の色素濃度も薄くなってしまいます。(染まりが悪い)

 考えるべきは、、、

染料(色素)濃度を落とさなくて、アルカリと過酸化水素の濃度を限界まで落とせばよいのです。

そこで、、、
薄め剤として、カラーバター(カラー色素)を混ぜるのです。これで色素濃度は落ちません

どの程度混ぜるのか??

当然多く入れ過ぎると、ダメージは少なくなりますが、染まりも弱くなります。

白髪染めの根元などでしたら全量の3割で、逆に毛先などの退色した部分を染めるのなら、カラーバターのみでまったく傷みがない色素補修ができます。

P.S.
もっとツヤピかのヘアカラーがしたい方は、、、

ツヤピカのカラーメンテナンス